「水を差す」の意味・由来・例文をわかりやすく解説【慣用句】
「水を差す」という言葉、何となく意味はわかるけど、いざ説明しようとすると難しいですよね。この記事では、「水を差す」の意味から由来、使い方まで、例文を交えてわかりやすく解説します。
「水を差す」の意味
「水を差す」とは、仲の良い関係や、順調に進んでいる物事の邪魔をすることを意味します。たとえば、友達同士が楽しそうに話しているところに、否定的な意見を言って雰囲気を壊したり、盛り上がっている計画に実現が難しい点を指摘して熱を冷さしたりするような場合に使われます。邪魔をする、邪魔っけを入れる、横槍を入れる、出鼻をくじく、などと言い換えることもできます。相手の気持ちを考えずに、余計なことを言ったりしたりすることが「水を差す」行為にあたります。
由来・語源
「水を差す」の由来にはいくつかの説がありますが、一般的に信じられているのは、熱湯に水を加えて温度を下げる行為からきているという説です。熱湯は、沸騰して勢いがある状態の象徴です。そこに水を差すことで、その勢いを弱める、つまり、高揚した気分や熱のこもった議論を冷ます、という意味合いで使われるようになったと考えられています。また、仲睦まじい夫婦の間に、第三者が嫉妬などから邪魔をする様子を、湯飲み茶碗に水を差して夫婦の縁を切るという俗信に例えたという説もあります。
使い方・例文
思わずクスッとくる例文
A「今度の週末、思い切って高級ホテルに泊まろうと思ってるんだ!」
B「えー、週末はどこも高いし、予約も取りにくいんじゃない?それに、家でゴロゴロするのも良くない?」
A「…はいはい、毎度水を差すね、あなたは…」
せっかく楽しみにしていた計画を、現実的な意見で冷ましてしまう、典型的な「水を差す」場面です。
ビジネス・日常での活用シーン
ビジネスシーンでは、会議や企画の提案の際、実現可能性やリスクを指摘することが「水を差す」と捉えられることがあります。もちろん、リスク管理は重要ですが、発言のタイミングや言葉遣いに注意する必要があります。また、友人との会話では、相手の趣味や興味に対して否定的な意見を言うと、関係に「水を差す」ことになりかねません。相手の感情に配慮した言動を心掛けましょう。
誤用しやすいポイント
「水を差す」は、文字通り文字通りに「水」を使う場面で使うことはありません。たとえば、お茶を入れる際に、お湯に水を加えて温度を調節する行為を「水を差す」とは言いません。また、喧嘩をしている人に水をかけて止める行為も、「水を差す」とは異なります。あくまで、人間関係や物事の進行を邪魔する、という比喩的な意味で用いることを覚えておきましょう。
対義語・類義語
- 対義語:応援する、後押しする
- 類義語:邪魔をする、横槍を入れる