「舌を巻く」の意味・由来・例文をわかりやすく解説【慣用句】
「舌を巻く」という言葉を聞いたことはありますか? 驚いたり、感心したりした時に使う言葉ですが、どんな時に使うのが正しいのでしょうか。この記事では、「舌を巻く」の意味から使い方まで、詳しく解説します。
「舌を巻く」の意味
「舌を巻く」とは、驚きや感心のあまり、言葉が出なくなる様子を表す慣用句です。ものすごい技量を目の当たりにしたり、予想をはるかに超える出来事に遭遇したりした時に、思わず息をのんでしまうような状態を指します。単に驚くだけでなく、相手の能力や状況の凄さに圧倒され、自分ではとても真似できないと感じるような時に使われることが多いでしょう。まるで舌が丸まって、口の中におさまってしまうようなイメージです。
由来・語源
「舌を巻く」の語源は、曲芸師や大道芸人が見せる芸に由来するという説が有力です。彼らが披露する高度な技や予想外のパフォーマンスを見た観客が、その凄さに驚き、思わず舌を丸めてしまう様子から生まれたと言われています。当時の曲芸は現代と比べ物にならないほど珍しく、人々の心を強く惹きつけました。そのため、驚きを表す表現として「舌を巻く」という言葉が広まったと考えられます。また、蛇が獲物を捕らえる際に舌を巻く様子が連想されるという説もありますが、定かではありません。
使い方・例文
思わずクスッとくる例文
A「うちの猫、最近芸を覚えたんだ。お手をすると、必ず舌を出すんだよ」
B「マジか! それは可愛すぎて舌を巻くわ!」
猫の可愛さに降参する気持ちをユーモラスに表現しています。
ビジネス・日常での活用シーン
ビジネスシーンでは、同僚や部下の卓越した企画力やプレゼンテーション能力に感銘を受けた際に「彼の発想力にはいつも舌を巻くよ」のように使えます。日常では、友人が難易度の高い資格を取得したり、見事な料理を作ったりした時に「本当にすごいね、舌を巻くわ!」と賞賛の気持ちを伝えることができます。ただし、軽々しく使うと皮肉に聞こえる場合もあるため、相手や状況に応じて適切に使いましょう。
誤用しやすいポイント
「舌を巻く」は、単なる驚きだけでなく、相手の能力や技術に圧倒された時に使うのが適切です。例えば、事故や事件など、不快な出来事に驚いた際には使いません。また、自分より目下の人や、あまり親しくない相手に対して使うと、上から目線だと捉えられてしまう可能性があります。使う場面や相手との関係性を考慮し、丁寧な言葉遣いを心掛けましょう。
対義語・類義語
- 対義語:呆れて物も言えない
- 類義語:感服する