「立つ鳥跡を濁さず」の意味・由来・例文をわかりやすく解説【ことわざ】
「立つ鳥跡を濁さず」ということわざ、聞いたことはありますか?去り際こそが大切だと教えてくれる、美しい言葉です。この記事では、このことわざの意味から使い方まで、詳しく解説していきます。
「立つ鳥跡を濁さず」の意味
「立つ鳥跡を濁さず」とは、立ち去る者は、後あとが見苦しくないようにすべきである、という意味のことわざです。自分が去った後まで、周囲に迷惑をかけたり、悪い印象を与えたりしないように、きちんと始末しまつをすることが大切だと教えています。たとえば、退職たいしょくする時に、残された同僚どうりょうが困らないように仕事の引継ぎをしっかり行ったり、部屋を出る時にきれいに掃除そうじをしたりすることが、このことわざに当てはまります。美しい去り際きわを心がけることの大切さを説といているのです。
由来・語源
「立つ鳥跡を濁さず」の由来は、水鳥の生態せいたいにあるという説が有力です。水鳥は、飛び立つ際に水面を蹴って飛び立ちます。その時、水面が濁ってしまうのは避けられません。しかし、賢い鳥は、できるだけ水面を濁にごさないように、そっと飛び立つと言われています。この様子から、人が去る時も、できる限り綺麗に、後あとに污れを残さないようにすべきだ、という意味で使われるようになったとされています。
使い方・例文
思わずクスッとくる例文
「あーあ、また飲み会でやっちゃった…でも大丈夫!私は立つ鳥跡を濁さず、記憶を消去するスキルがあるから!」
…って、それはただの酔っ払いですね!失敗したことを無かったことにするのではなく、きちんと謝って対処しましょう。
ビジネス・日常での活用シーン
ビジネスシーンでは、プロジェクトから離れる際に、後任こうにんの担当者がスムーズに業務ぎょうむを遂行すいこうできるように、丁寧ていねいな引継ぎを行うことが「立つ鳥跡を濁さず」の実践じっせんとなります。また、アルバイトを辞める際にも、シフトの調整や、業務連絡をきちんと行うことで、お店に迷惑めいわくをかけずに綺麗に身を引くことができます。日々の生活せいかつにおいても、常に周囲への配慮はいりょを心がけることが大切です。
誤用しやすいポイント
「立つ鳥跡を濁さず」は、単に「立ち去ること」を意味するわけではありません。重要なのは、去り際きわの行動こうどうや態度たいどが、周囲に良い影響えいきょうを与えるかどうかです。例えば、職場を辞める際に、不満ふまんを周囲に言いふらして辞めるのは、「立つ鳥跡を濁さず」とは言えません。使う場面を間違えると、ただの皮肉になってしまう可能性もあるので、注意が必要です。
対義語・類義語
- 対義語:跡を濁す
- 類義語:終わりよければ全てよし